2017年05月22日

格闘ゲームは競技か興行か、はたまた道か


『喰いしん坊』という漫画があります。ただの美味いもの好きだったサラリーマン大原満太郎が、プロのフードファイターハンター錠二の大食いを見て感銘を受け、会社を辞め大食いの大会に出場するようになっていく、という漫画です。


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作中では大食いのプロが存在します。大食いチャレンジ(かつ丼10杯を30分で食べたら1万円贈呈、みたいなもの)や、お店が宣伝にために行う大食いイベントの出演料で生計を立てています。しかし、それはごく一部でほとんどのプロが別に仕事を持っています。本職もしつつ、目標の大食いチャレンジや大会に向けて、大食いの練習や調整をして鍛錬に勤しむ日々。そしてそんな中、「大食いのスポーツ化」を理念に活動している団体と「大食いの興業化・商業化」を目指す団体で対立が生まれます。

これって格闘ゲームをとりまく現状にちょっと似てませんか?大食いチャレンジではなく格闘ゲーム大会、大食いイベント出演はそのまま格ゲーイベントだったりニコ生、など動画配信の出演に置き換えられます。毎日ゲームの練習をしますが、直接ゲームをするだけではなく、自分で攻略法を編み出したり、精神的な鍛練を行ったりすることも似ています。

格ゲーのe-sports化の話題を耳にすると、いつもこの『喰いしん坊』を思い出します。『喰いしん坊』では、興業派の団体が負けてしまいますが、邪道喰いという見た目の派手さを重視する余りマナーが悪い食べ方を多用したり、そもそも悪役ポジションだったりするわけで、商業的に努力することが悪し様に否定されたわけではない気がします。そもそも、スポーツ派の団体はトップが元産業連合会長でお金に困らず、選手をトレーニングする資金が溢れているわけですが、もしそうでなかったら所属選手を養うお金をどうしているのでしょうか。それを大会収入や広告料みたいなもの、つまり興業化しないで済んでるのは、今お金を持ってるだけであって、将来的な継続性を考えたらある程度のマネタイズは必要なのではないでしょうか。

格闘ゲームは、ゲーセンが潤っていた時代はゲーセンやその関係者主催の大会イベントが多くありました。イベント中は筐体に100円が入らないのですが、その前後にプレイしてもらうための宣伝としてゲーセン主催の大会がありました。またはプレイヤーが筐体を貸し切る形で大会を主催していました。そういう大らかな時代もありましたが、いまは変わりました。そもそもアーケード版がなくゲーセンにない格闘ゲームがあります。ゲーセンで大会をやる場合、場所と筐体がそろっていました。ゲーセン以外で大会をやる場合、場所代もゲーム機本体、ソフト、コントローラーも準備せねばならず、その運搬も大変です。大会を継続して開催してほしいなら一部の人の手弁当で続けるんじゃなくて、そこの資金調達をどうにかするべきなのかなぁって。

個人的な見解としては、スポーツ化も大事だし興業的なものも大事なので、10:0で考えるべきじゃなくてバランスとろうという、身もふたもないつまんない大人の意見しかでてこないんですが。武井荘さんもスポーツ選手のマネタイズについてツイッターで熱く語っていらっしゃた記憶があります。何事も続けるにはお金必要だし、なんだったら格ゲーでスゴいプレイできる人がスゴいお金手に入れて何が悪いんだ!くらいの感じだったんですね。


と思ってたら、こんな記事を見つけました。


■日経BizGate : 強さとは信頼、「ゲーム道」究める
http://bizgate.nikkei.co.jp/article/134241319.html

東大卒プロゲーマーで有名なときど氏(格ゲープレイヤーwiki)が予防医学者の石川善樹氏と対談する企画です。空手を始めたときどさんがその精神をゲームプレイに取り入れている話です。詳しくは記事を読んでいただきたい。

これ読んで、また格ゲーに関する新しい考え方が出てきたなぁ、と感心しました。そもそもスポーツと商業性というのは対立軸にあるものではないはずなんですが、こういう第3軸が出てくることで、それにやっと気づかされたというか。最近e-sportsという言葉がやや先行して対戦ゲームについてまわっているので、スポーツか否か!みたいな二元論から脱出できてなかったような。日本特有(かどうか厳密には知りませんが)の競技と精神論を合わせたような考え方、道、これいいなぁ。もしいいすぽ!とかTVにときどさん出ることがあれば、東大卒プロゲーマー より ゲーム道の提唱者 の方がかっこよくありません?ときど道場作りましょう!道場経営すればマネタイズもできますし!そもそもトレモのコンボ練習 とか 空手の型 と同じじゃないですか!?


と、妄想はさておき、いろんな考え方がいろんな方面から出るのは望ましいのかな、と。格ゲーを取りまく環境はいろいろ変わってきています。最新作がゲーセンに無かったり、逆に家庭用で出てからアーケードに移植される予定になったり、プロゲーミングチームができてこれだけ多くの人間がプロとして世界を飛びまわって大会に出場しています。数年前にこの現状を予測できなかったように、今から数年後のことは誰にも予測できないでしょう。願わくば、格闘ゲーマーたちの熱がこもった素晴らしい試合を見れる環境が続きますように。








余談ですが、『咲』で、麻雀のプロがどんな状況なのかすごい気になります。現実より麻雀が流行ってる世界線での出来事なので、格ゲーが今後流行ったとしたら、どうなるかみたいな補助線にならないかなぁと。『喰いしん坊』も、大食いが流行ってる世界線なのですが、そういう設定は練り込まれていない気がします。小林立先生のことだから、そこらへんは異様に細かく考えてそう。咲プロ編も楽しみにしてます。あと格ゲーのグラゼニ。
posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 格ゲー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月20日

【漫画感想】明日葉さんちのムコ暮らし 5巻(大井昌和)


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『おくさん』などむっちり巨乳描写に定評の大井先生の最新刊が発売されました。
5巻の見どころは何と言っても 結婚式 です! やっぱり結婚式は感動しますね。これだけエロたっぷりのコメディでも、泣かせてくるところはきっちり泣かせてくるのうまいなぁ。

個人的に好きなエピソードは、明日菜が剣道部員から取り上げたエロDVDが明日葉家の面々に見つかって、、の話です。DVDの内容によって生まれる誤解、助けようとする六実は、、。誤解系ではよくある話ですが、明日葉家のキャラがうまくたってて、誤解の方向も和やかだったりするのがとてもよくて。

ラストで「おめでた」い話もあり、6巻からも楽しみです。


















posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【漫画感想】源君物語 11巻(稲葉みのり)


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ヤングジャンプに連載中の、超ハーレムエロストーリー『源君物語』の最新11巻が発売されました。226話「ぬるいなぁ」から247話「空白感」までが収録されています。

次のターゲットは、夕顔そっくりの娘「玉鬘」をモチーフにした玉鬘るり。夕さんにそっくりの箱入り娘で、源氏物語では、黒ひげの男に強引にさらわれてしまうということで、そこから守ることに。

源内先生とのプレイから、新ヒロイン玉鬘るりにバトンタッチする11巻ですが、個人的に気になるのはお正月エピソードです。230話から233話までがそれにあたります。大学生ヒロイン4人が一同に会して光海と一緒に、神社のお手伝いをする話なのですが、一度攻略したヒロインが光海としっかり顔を合わせる話は珍しいです。一度一線を越えたヒロインが光海をどう思っているのか、語られます。そして、それを受けて他のヒロインはどう感じるのか。結構、ターニングポイントになエピソードなんじゃないかなと思います。次は、葵、六条、瀬見など大人組が顔を合わせる話を読みたいですね。とんだ修羅場になりそうですね!香子とのからみもあって、ありえる展開だと思うのですが。

冒頭の源内先生とのプレイも変態性が高く、素晴らしいです!焦らし中心の展開や独特なカメラアングルなど、源君物語ならではこだわりが感じられていて最高です。光海は、年上とのプレイの方が輝いている気がしますね。そこで磨かれた経験を同年代ヒロインとのプレイに生かしているような。源内先生とのプレイを経て、十二巻では、はたしてどんなプレイがみられるのか楽しみです。












posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月19日

【漫画感想】白衣のカノジョ 6巻(日坂水柯)


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 恋愛禁止の職場で出会いながら、結婚を決めたふたり。
 体を重ねるたびに「好き」と云う桑原に、照れてなかなか「好き」と云えない支倉。
 そんなふたりを取り巻く状況も、次第に移り変わってゆく──。
 出会った頃のふたり、不器用ながら最初の一歩を踏み出す、
 そんな彼らのエピソード0も収録した切なくもどかしい大人の恋愛物語、最終巻。



グランドジャンプ本誌&WEBで長年連載していた『白衣のカノジョ』もついに最終巻。最初は、カラダから始まった恋の結末は、、。

日坂先生は、キャラクターのほとんどを筆ペンで作画しているような、強弱のわかりやすい線で画面を構成しています。キャラクターの気持ちが強いとき、心細いとき、気持ちが揺らいでいる時、様々な心情を線で表しています。最終巻である今回は、特に桑原と支倉の二人の気持ちが揺らぐシーンが多く、その気持ちひとつひとつが線となってこちらに語り掛けてくるように感じます。また官能的なシーンのアップで、影絵のように滑らかで、時を切り取ったかのような印象的でセクシーな表現が見られます。日坂先生特有のこの作風は唯一無二で、この作品を支える大事な表現になっています。

ラブストーリーとしては、ややありきたりな展開になりますが、それも時折見せる不安な表情と線から予測される内容とのギャップもあり、安心感とカタルシスをもたらしています。「苦手なタイプだから付き合えるはずない」から始まった恋は、どこに終着するのか。万が一2人が分かれたり、、、と不安になる読者をコントロールしているかのようなラストは見ものです。

最初から最後まで、二人は、ひとりひとりの人間として描かれていたように思えます。またどこかで日坂先生の魅力的なキャラクターではない、人間を、読ませてほしいです。








posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【漫画感想】レトルトパウチ 4巻(横槍メンゴ)



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『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がミラクルジャンプにて連載中の『レトルトパウチ』の最新4巻が罰倍されました。

 学業より異性交遊を推奨する衿糸学園で、未だ未経験の幸流、天我、恵麻は学期末、
 怒濤の処女・童貞補習ラッシュ攻めにあう。
 しかし処女・童貞のまま夏休みを迎えた3人に、
 学園は刺激的すぎるスペシャル・ホームワークを課すが…!?



4巻の主役は恵麻!幸流と天我の関係を横目で見ながらも、自分の気持ちに素直に行動する恵麻がかわいくてたまりません!まっすぐで、あまりにもまっすぐだから動き出してしまった感情を止められない恵麻。その行動をうけて幸流の動揺もまた、かわいくてたまりません!エロに隠された揺れ動く乙女心の表現がとても巧みな横槍先生。

エロパートもいつも以上に詰め込まれています。

・図書館でエロサウンドノベル視聴
・グラビア撮影からのオイルマッサージ
・ジャグジー風呂で押し倒されて、、
・メイド服で勉強会!?


シチュエーションだけでも興奮間違いなしのプレイの連続ですが、横槍ガールズのあの表情が加わると、一層に刺激的なプレイに感じられます。横槍先生の描く女の子の表情、って恥じらいを含んでいてたまらなくてリアルなんですよね。

ほかの女の子たちも、天我とどうかかわっていくのか、これからが楽しみな一冊です。







posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする