2015年09月30日

【漫画感想】ますらお 〜秘本義経記 波弦、屋島〜 1巻(北崎拓)

 
 
 ますらお 秘本義経記 波弦、屋島 1巻 (コミック(YKコミックス))

約20年前にサンデーで連載していた『ますらお 秘本義経記 』が
昨年の『ますらお 秘本義経記 大姫哀想歌 』を経て
遂に続きの単行本が発売されました。

1話では、前作最後の合戦「一の谷」の直後、
京で休む義経一行が描かれています。
義経と静のやりとりがあったり、
弁慶、常陸坊、佐藤兄弟などおなじみの面々が登場し
北崎ファン、ますらおファン感涙の一幕です。


2話以降は、
今回の主役たりえるもう一人のもののふ「那須与一
を中心として話が展開されます。
北崎先生いわく「海上で扇を弓で射るだけの男」を
どう造形して漫画として面白くしていくのか。
現在現役の漫画家の中でも稀代のストーリーメーカーである
北崎先生が描く那須与一はこれからどんな活躍をしてくれるのか
楽しみでしょうがないです。

私は、北崎先生の描く鬼気迫る表情がとても好きなのですが
鎌倉時代が舞台の本作では、現代劇より頻出します。
人を斬る表情、人を疑っている表情、
苦しい決断をする表情、
どんな時にでも、表情はその人をそのキャラを
包み隠さず、あからさまに表します。
死が近く、生が貴重な時代だからこそ
人間の根本的なな感情が顔に表れます。
こういった表情を安定して描ける漫画家も最近は少なく、
北崎先生はそれを魅力的に描ける数少ない作家のひとりです。

これからも魅力的な、
キャラクターではなく”人間”を描き続ける北崎先生のご活躍を楽しみにしております。

posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月26日

【漫画感想】孤独のグルメ2巻(久住昌之・谷口ジロー)


 孤独のグルメ2



  何年待ったか、この2巻を!!


ということで、単行本としては久しぶりでも
ドラマなどで大人気の『孤独のグルメ』の2巻が発売されました。
ドラマは頻繁に放送してるので
あまり久しぶりという気がしないですね^^;

原作の久住先生は、『花のズボラ飯』をはじめ
多くのグルメ漫画原作を手がけており
どの作品でも独特の語り口調や
食に対する意識など、他のグルメ漫画と一線を画す内容となっています。


その原点ともいえるのが、本作『孤独のグルメ』です。
食を求めて独りで彷徨い、店に入り独りで食べる。
他の客と触れ合う描写がもっとあっても良さそうですが
それは無粋。
自分が食べたいものを自分で選び注文。
そして食う。食う。食う。
独白台詞は大いにありますが、
誰かと話すために食が止まるということはありません。
独りで食うということは、
目の前の食に向き合うことであると、
沈黙が雄弁に語ってくれています。

おでんやラーメン、煮込み定食など
これぞ男の独り食事だっ!と言わんばかりの
ラインナップ。

読むだけで空腹を誘います。
早くも次の食が、3巻が待ち遠しくなる1冊です。




posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月10日

【漫画感想】がんばる!ストーカー3巻(伊藤広明)



 がんばる!ストーカー(3)


 僕・花丸藤之助(はなまる・ふじのすけ)の、
 初めての彼女・神春(かんばる)さん。
 彼女は犬が好き。ヒーローが好き。野球が好き。
 中華料理や推理も好き。…なによりストーキングが大好き。
 好きなこと全てに全力を尽くす神春さんに振り回され、
 僕も青春を全力疾走!? 
 ほのぼの尾行ラブコメ、つつがなく完結!



がんばる!ストーカーさんの最終3巻が発売されました。
最近珍しい、ほのぼのとしたラブコメです。

いろんなものに興味を示し、
なによりストーキングが好き。
黒髪ロングの美少女ですが、どこか不思議なヒロイン神春さんと
主人公花丸くんのやりとりがとても楽しいです。
ずっと見ていたい2人ですが、今回の3巻で終わり。
下手にいろんな小ネタで引き延ばすより
よかったかもしれません。
これからも2人はきっとストーキングされたりしたり、
ずっと続くんだろうな、という幸せなラストで
さらにほっこりしました。

繰り返し何度も読みたくなるような1冊です。



posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする