2015年10月24日

【漫画感想】衛府の七忍 1巻 (山口貴由)








    


覚悟のススメ』『シグルイ』など
外連味溢れる演出やバイオレンスな世界観を作りだし
読者をうならせ続けている山口貴由先生の最新作が発売されました。


今作は、スゴイの一言に尽きます。
山口先生の集大成となるべくしてつくられた作品です。
いままでの山口作品の道筋をなぞるかのような
すべての要素を絞り出した快作となっています。
初期の数々の短編 から バイオレンスを。
覚悟のススメ から 王道のヒーローものを。
悟空道 から お伽噺を。
蛮勇引力 から 権力に立ち向かうことを。
シグルイ から 殺陣と武士の生き様を。

言葉の込められた意味の強さ、キャラクターが自ら描く生き様に
今までの山口作品の息吹を感じます。
葉隠のカクゴ、貝蔵、銀狐(子)、"零"鬼、徳川家康、爆芯膝当など
ファンならニヤリとしてしまうワードも沢山登場します。

タイトルに「七忍」とありますが、
1巻時点ではそれらしき人物は、二人しか登場しておりません。
このペースだと、七忍がそろうまでで4巻。
その後の展開も考えると、これは超大作になることが予想されます。
もちろん長いだけでなく、この息の詰まる嵐のようなくどいほどに濃い展開が
続くと思われます。

物語はまだ序の序の序章。
これからがますます楽しみな作品です。

posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【漫画感想】変ゼミ 10巻 11巻(TAGRO)


超異端の変態ラブコメ『変ゼミ』が10巻、11巻でついに完結となりました。

本作は、
短編『変態生理ゼミナール』から
生まれた作品です。
ポップでかわいい絵柄ですが
内容は完全なド変態。
このギャップや、軽いノリに反して重いエピソードを持つ
シリアスなキャラクターたちが人気を博しアニメ化もされました。

TAGRO先生には珍しい長期連載となり、
今回描きおろしも加えてついに完結しました。


最初は読んでいたけど
ついていけなくなってドロップアウトした人も、
幻の最終回『終わりの季節』は是非読んでほしいです。
変態に行き着く先にあるもの、、。
人を好きになることの先にあるものを、描いた傑作です。
変ゼミにおいて「変態」というのはテーマであると同時に
キャラクターを魅せるギミックでした。
派手でゴテゴテした一見、
人を寄せ付けないような殻の中に何が隠してあったのか。
本作を通して作者が伝えたかったことがここにあるのではないでしょうか。

見た目でひいて読まないのはもったいない一冊です。
是非ご覧あれ。



posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする