2016年02月26日

【漫画感想】女騎士、経理になる。1巻(三ツ矢彰・Rootport)



webコミック誌誌『デンシバーズ』で
好評連載中の『女騎士、経理になる。』が単行本化されました。

「くっ、殺せ!」でおなじみの女騎士ネタは
ライトノベル、漫画でよく使われるようになり、
様々なところで亜種を見かけるようになりました。

この作品も、女騎士が会計経理の知識を学びそれを駆使し問題解決していく、という
一見すると一発ネタのような設定です。
しかし、剣と魔法の世界に会計簿記が出てくるマッチング感や
各キャラクターの造形など、非常にコミカルで不思議な味わいがあります。
はじめに感じていた違和感も、2話3話と読み進めるとだんだんいい味に感じています。
会社組織を設立して棍棒販売をしているオークや
へんなダークエルフ、など良く見かけるファンタジーキャラも
経理とあわせることでみたことのない面白みが生まれています。


posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月13日

【漫画感想】ラララ 4巻(金田一蓮十郎)



ラララ 4巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)





 美人で外科医の高スペック嫁・石村亜衣と“元リーマン”専業主夫・桐島士朗の、
 入籍届から始まった奇妙な夫婦生活は、
 紆余曲折しながらお互いに“いい妻・いい夫”を目指して過ごそうと
 “夫婦”として歩み始める。
 しかし「元カノ妊娠問題」「ストーカー問題」そして「親戚問題」と修羅場の連続に2人は──!? 
 結婚から始まる奇想天外ストーリー第C巻!





ひょんなことから夫婦になった2人という
長編にはしにくいネタながらも、
まだまだいろんなエピソードが出てきそうですね。
『ジャングルはいつもハレのちグウ』『ハレグウ』で有名な金田一先生ですが
その代表作から今に至るまで、どれもキャラクターの転がし方がうまい印象があります。
ハレグウのグウや本作の石村さんなど「変な」キャラの造形が絶妙で
それにツッコむ役(ハレやシロ)や脇を固めるキャラクターの配置も
計算されつくされているのでしょう。

どういうキャラクターがいるかというのが
世界観の説明になっていますし、展開を進める原動力となっています。
今回は、元カノとストーカーがその代表です。
2人の新キャラが物語を動かし、その対応に追われる2人。
シロは対応しようとするが石村さんにはとるに足らないことだったり
そのギャップがおかしいのですが、
それを埋めていこうという二人のお互いを想う前向きな気持ちにほっこりします。


3巻のラストが「元カノ襲来」だったように
4巻もいいヒキで終わります。早く5巻が読みたい!!
2人がどうやって次の問題を対処していくのか気になります。



posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 10:41| Comment(1) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月08日

少年漫画でバレンタインデーを扱いやすい3の理由

2月と言えば、節分ですね。
どの漫画でも2月号では必ず節分ネタで盛り上がり
ってそんなわけねーだろ!!


突然のノリツッコミはさておきまして
2月は14日に、バレンタインデーがあります。
少年漫画、特にラブコメでは取り上げやすいイベントです。
実際小学生〜高校生では重要なイベントですし。
(大人になると男女ともにめんどくささ120%になります)


そこで少年漫画的に扱いやすい理由をいくつか考えてみました。

@手作りという料理イベントである
チョコレートを溶かして固めるだけ、
と男は思いがちですが、それなりに手間のかかる作業です。
普段から料理、お菓子作りを経験してないと
なかなかうまくいきません。

女キャラの料理スキルが高いことを(読者に)アピールできます。
逆に普段お菓子作りをしないキャラが、
何度も失敗を繰り返しながら
主人公のために手作りをするというエピソードは
非常に強い攻撃力を持っています




A数字が勝ち負けを作る
少年漫画というのは勝負至上主義です。
ラブコメでも、好きな女の子に振り向いてもらう勝負というのが
表向きの至上命題です。
ただ、両想いになってしまうと目的が果たされてしまって終わってしまいます。
青年向けだとその後がよく描かれますが、
少年漫画だと両想いになったらなぜか終わりです。
(この件についてはまたの機会に掘り下げたいです)

そのため、本来の目的とは別件で
勝負エピソードを挟みたいです。
バレンタインデーのチョコの数勝負という
コメディ寄りの展開が役に立ちます。

また、主人公は不特定多数にモテたいというより
特定の女の子に振り向いてほしいわけですから
この勝負には負けても大丈夫です。
2勝1敗でインターハイに進める予選で
1敗する試合です。
いや、これはちょっと違うか。

とにかく、数の勝負ですから
少年漫画的に熱い展開です。




B本命 と 義理

バレンタインに巧妙に絡んだ真実と虚構。
義理と言っておきながら実は本命という
ツンデレ系のキャラにはとっておきのスパイスとなります。

本命はハート型・豪華
義理は安価・大量生産型 などのテンプレがありますが
それを覆し逆の可能性もゼロではない。
その駆け引き、気持ちの裏表がラブコメにとても似合います。
嘘と喧嘩はラブコメの花です。



他にも、
時期的に競合するイベントがない、
卒業式というラストにつなぎやすい
シリアスにもコメディにもできる
 などなど
重宝される理由はいろいろ考えられますね。


長期連載作品であれば
いままでのバレンタインを踏まえた展開、
天丼や2周目も考えれます。
新作の初バレンタインも今後の展開を左右する大事なイベントです。

バレンタインという1つのイベントエピソードで
いろんな漫画を並べて、
各作品の雰囲気や方向性、面白みを比べてみるのも
漫画の楽しみ方の一つかもしれません。
今年のバレンタインデーも楽しみです(漫画が)

posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする