2016年04月23日

【漫画感想】ウメハラ FIGHTING GAMERS!4巻(西出 ケンゴロー 友井 マキ, 梅原 大吾)


ウメハラ FIGHTING GAMERS!(4)<ウメハラ FIGHTING GAMERS!> (角川コミックス・エース)




  「よく見ておくといい。彼の足払い戦をね・・・。」
  時代の流れの中で喪われた古豪の技が、ウメハラに炸裂する!
  そこへ現れた、不穏な空気を身に纏う一人のプレイヤー。
  かつてない強者達との邂逅は、ウメハラの運命に何をもたらすのか! ?
  ストIIの頂点に君臨する者達の"闘い"が今、始まる――!




現在、ウメハラFIGHTING GAMERS!はストU編。
古き良き足払い戦を愛しそれを磨き続けたプレイヤー、オケ屋
すべてを使い相手に勝つを信条とし真剣勝負に飢えた クラハシ

この二人がついに激突します。
己の信じる戦略を貫き通すことは、
格闘ゲームにどう触れてきたか、どう考えてきたか、どう生きてきたか
その人の人生すべてが出るといっても過言ではないです。

お互いの信条、生き様をぶつけ合う対戦という
非常に魅力的な展開は
ストUそのものの再現率、
足払いを抜刀、波動拳をマシンガンに置き換える表現など
非常に魅力的な作画によって支えられています。
西出先生はあとがきで
「作中の格ゲー描写はでき得る限り
 自分で試して確認してから描くようにしている」

とおっしゃっており、
しゃがみ強Kは思ったより踏み込まないと当たらない
など細かいところまで
自分で体験して描いているそうです。
こういう細かい工程が、作中の様々な描写に生かされていると思います。
ウメハラ本人から当時のエピソードやゲーセンの雰囲気を聞き
友井先生が原作にまとめ、西出先生が細かい描写を確認し作画する。
マンガ制作には珍しい方法ですが
多くの人の手によってこの重厚な作品がつくられているのを感じます。





今年はストリートファイターシリーズ5も出て
”e-sports”という形で格ゲーに注目が集まりつつあります。
その格闘ゲームの黎明期であったゲーセン時代
ウメハラがどういう風に格ゲーに触れ、
どんな出会いがまっているのか。
次巻では特に、ウメハラと”師匠”の出会いが描かれます。
5巻がとても楽しみです。



posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月19日

【漫画感想】源君物語 9巻(稲葉みのり)



源君物語 9 (ヤングジャンプコミックス)





ヤングジャンプで好評連載中の源君物語 最新9巻が発売されました。


 光海が初めて心から結ばれた女性・常夏夕。
 順調に続くと思われた交際だが、意外な形で暗転…。
 傷心の光海に、声優志望の大学生・末摘華が急接近!!
 オーディション合格のため、練習に協力することに…!?



9巻には180話「突然の知らせ」から202話「変貌」までが収録されてます。
8話でラブラブ両想いになった常夏夕との別れから
次のヒロイン末摘華(すえつむはな)との出会い、交流が描かれています。

末摘華は文字通り、源氏物語の末摘花をモチーフとしたヒロインです。
声優志望の大学2年で、人見知り・引っ込み思案と
ある意味源くんに似ている性格でもあります。
ただ、声優になりたいという気持ちが強く
それが彼女の行動の芯となっています。


愛撫中に必死に耐え、台本通りに台詞を言おうとする華ちゃんが
かわいいです。
源君物語は愛撫中に時間説明の表現が多いのですが
今回も時計を出したり、「胸ばかり、、、長すぎです」など
時間を効果的に使うことで、
二人がどういう過程を経ているか
読者が想像しやすくなっています。
長く胸を愛撫していると、
華ちゃんも慣れてきて余裕が生まれます。
練習していた台本のキャラ通りに華ちゃんから攻めてみたりと
攻守交代が行われます。
普通のエロコメは
男性側と女性側両方の心情を詳細に表現すること少ないのですが
本作は、その表現が細やかで、
それがお互いの行動をうまく示しています。
読者が官能的な気分になれる情報をしっかり揃えて
届けてくれるので、ベッドシーンに没頭しやすいです。


源君が攻略済み?なキャラも何人か再登場しました。
これらのキャラが今後どう動くかが大きく物語を左右するでしょう。
そろそろ一人ずつ攻略していく流れに大転換が訪れそうです。
まだまだ先が気になる1冊です。




4/27までkindle版1巻が無料なので、
未読の方は是非お試しあれ!!

posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月15日

【漫画感想】コオリオニ 上・下(梶本レイカ)



コオリオニ(上) (BABYコミックス) コオリオニ(下) (BABYコミックス)





最近、ツイッターなどで話題になっているので
前情報全くゼロから買ってみました。


 道警のエース・鬼戸 圭輔(きど けいすけ)の父親は鬼戸と同じ警察だった。
 父親は上司から命じられた汚職に歯向かったことで左遷され、
 それをきっかけに酒に溺れ母親への暴力を繰り返すようになる。
 自らの父親の不遇を目の当たりにしてきた鬼戸は
 父親の教え通りに「言われた通りのことだけをする」ことが人生だと思ってきた。
 全ての決断において周囲の期待に応えることを選んできた鬼戸。
 それさえ守れば自分は安泰だと信じていたにも関わらず、
 世間は彼を排除する方向で動き出す。潜入捜査の失敗後は
 以前にも増して汚れ仕事に手を染めるようになった鬼戸を警察は持て余していた。
 窮地に立たされていく鬼戸に、八敷(やしき)は自らが生きたいように生きることを説く。
 腐臭の満ちる組織が瓦解していく中で、
 鬼戸は最後の選択を迫られる。
 似たように見えて正反対に生きてきた二人の男で見せる魂のドラマ。 







ジャンルとしてはBLなのですが、
その枠に収まらない非常に深い作品です。
無駄のない息をつかせぬ展開、
細やかな絵にこめられた感情、
単行本2冊分を駆け抜けるように読みました。
読後、キャラクターの感情を反芻し、
痛みを感じ、すぐに2度目を読むことを躊躇いました。

とても衝撃的で、ダイレクトに心に響いたので
繰り返し感情を得ることが辛かったのです。


ネタバレしたくないので
内容については触れませんが、
とにかくとても衝撃的な作品です。
BLジャンルではままある系統なのかもしれませんが
BL初心者には、溢れる感情を受け止められないかもしれません。

今年一番の短編になるかもしれません。
漫画好きなら必読の2冊です。



posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする