2017年05月10日

【漫画感想】悪魔を憐れむ歌 1巻(梶本レイカ)


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昨年は『コオリオニ』で漫画ファンの心をわしづかみにした梶本レイカ先生。断筆宣言を乗り越え、ゴーゴーバンチで連載中の『悪魔を憐れむ歌』がついに単行本化しました。『悪魔を憐れむ歌』はレイカファンにはおなじみの道警が舞台、8年がかりの未解決事件「箱折犯」を巡って出会ってしまった2人を描く、スリルサスペンス作品です。1巻には、第1話から第3話、そして第0話が収録されています。


痛みや感情を呼び起こす濃厚な画風に加え、悪魔・ギガス写本など宗教的なギミックが多く、それが外連味溢れる演出につながっています。現代警察という現実的な舞台に、こういう演出をかぶせてあるのは非常におもしろいです。箱折犯がただの猟奇殺人ではない、まだ謎に包まれていますが、何かある、と読者に確信させるのに、必要な要素、流れがすべて詰まっています。漫画が、絵、台詞、構成などをすべて合わさった複合芸術だと改めて感じさせる作品です。前作、コオリオニも素晴らしかったのですが、さらに洗練された構成、一部の隙も無い作画、練りこまれたシナリオ、梶本レイカ先生が進化しているのを感じます。


コミックバンチWebで0話〜2話が現在公開されています。未読の方は、まずはこちらを読んでみて、もう後戻りできない梶本レイカワールドにどっぷりつかってみてはいかがでしょうか。








posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月03日

【漫画感想】ぼくの輪廻 2巻(嶋木あこ)



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「ぴんとこな」の嶋木あこ先生の輪廻エロコメディ?青年誌みたいな内容ですが、連載されているのは、少女誌Cheese!です。エロ描写も、男性作家のそれより上品?な気がします。

BL、おっぱいコメディ、漫画家漫画、輪廻設定など他に見ない組み合わせで、不思議な読後感を味わえます。正直、どう読んでいいのかわからないのですが、なんかおもしろい。好意の矢印が複雑に絡み合う中、主人公は漫画家のことしか考えていない様子。自分の漫画のためにも花撫の胸をもむ決意をするなど、どうにも空回りしています。三者三様の行動様式がおもしろいです。輪廻前の設定も今後どうつながっているのか全然予想できません。



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【漫画感想】症年症女 3巻(暁月あきら・西尾維新)




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暁月あきらと西尾維新のめだかボックスコンビがおくる衝撃の少年少女ストーリー。"症"撃の最終巻、発売です。最終3巻には、第11症「どんな顔してたっけ?」から後遺症「症年症女」までが収録されています。

個人的にヒットしたのは 第14症「本題に入ろう」です。読者にいろんな余白を残したまま進める展開の中、急にぐっとフォーカスが変わります。誰が本当で、だれが虚なのか、まったく真実のつかめないまま、最終症に続く大事な一話になっています。

全体を通して「西尾維新の短編だった。まったく一寸の隙もなく、余すところなく西尾維新だった」と言わざるを得ない作品です。そして、その独特なしつこさをもった西尾維新の文体を、それににあう熱量で絵にできるのは、暁月あきら先生をもって他ならない。そういう証明の一作でした。あとがきでも、めだかボックスとこの作品の関係について触れられているように、暁月あきら作画である意味、西尾維新原作である意味を問う意欲的な問題作でした。

正直なところ、西尾維新未経験者&初心者にはおススメできない作品です。ただ、維新フリークは避けて通れない、じわじわと面白さが染みてくる、"病"的な一作になったのではないで症か。




posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする