2017年05月19日

【漫画感想】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic 9巻(伊緒直道・渡航)


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大人気ラノベ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のコミカライズ9巻が発売されました。
体育祭編後半と京都修学旅行編が収録されています。

ここ数年、異世界転生ものが大半を占める中、現代ものラノベを代表する俺ガイルのコミカライズです。現代ものは、中学生高校生読者にとって現実、日常に近い環境が舞台になるので粗がみつかりやすく、よっぽどうまく設定を作らないと読者を引き込むことができません。俺ガイルは、渡先生渾身の主人公比企谷八幡の言動や思想がもとになり、すべてが成り立っています。

@comic は、ぽんかん先生の情緒あふれるイラストよりディフォルメした画風でとっつきやすくリファインされています。セリフ回しも、トリガーとなるところをわかりやすく明示してくれるので、原作よりテンポよく読めます。比企谷八幡の台詞をじっくり味わいたい人は原作小説⇒コミカライズの順で、とりあえず俺ガイルの世界にふれてみたい方は@comic から読んでみるのがいいでしょう。


なぜ、また9巻になってとりあげたかというと、個人的に体育祭編と修学旅行編が大好きだからです(言い切った。
体育祭編は、うざいモブだった相模が祭り上げられ右往左往する姿がとても印象的です。修学旅行編は、三浦グループの名脇役である海老名が、何を考えて行動していたのか、何を望んでいたのかが判明します。

コミュニティを支えてくれる名脇役にスポットライトがあたる話がたまらなく好きなんです!特に海老名さんみたいにコミックリリーフであるキャラの違う一面を見たいんですよ。あー海老名さんまた八幡と絡まないかなぁ。俺ガイル原作7巻の時にも同じこと言ってますね自分。
http://0o0o0o0o0o.seesaa.net/article/352447086.html


原作新刊が止まっている今!追いかけるなら今がチャンス!
コミカライズで俺ガイルの世界に、八幡の屁理屈に飛び込んでみてはいかがでしょうか。








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2017年05月18日

【漫画感想】いつかみのれば 1巻 (西あすか)



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百合×格闘ゲーム!?
謎の組み合わせが話題の『いつかみのれば』の単行本1巻が発売されました。

主人公揺篭みのるがプロゲーマーを目指す少女 四条と格闘ゲームに出会い、その楽しさに目覚めていくお話です。
登場人物は女の子ばかりですが、百合漫画というより少年スポーツ漫画に近いストーリー構造をしています。主人公が新しいスポーツに出会い、それにのめりこんでいく。スポーツを通して出会う仲間やライバルたち、、というジャンプでよく見かけるスポーツもの、のスポーツ部分を格闘ゲームに置き換えるとわかりやすいです。


作中で扱われる格闘ゲーム、アイアンキャットデストロイヤーズ7は、大人気3D格闘ゲーム「鉄拳」がモデルになっています。レバーニュートラルで立ちガードになることや、キャラクターデザインが似ているので。『バトルメサイア』など、格闘ゲームを題材にした作品では、2D格闘ゲームを扱うことが多く3D格闘を扱うのは珍しいです。個人的には、2Dより3D格闘ゲームの方が、初心者が覚えることが多く「初心者である主人公がゲームに出会ってうまくなる」という流れを自然に説明するのが難しいと思います。しかし本作では物語の展開を損なわない程度に、しっかりと丁寧に3D格闘ゲームの基礎を説明しています。格闘ゲームに初めて触れる主人公に説明する形で、操作方法、フレームや駆け引きの仕組みの説明ページがあります。この説明ページの出来が非常に良いです。このまま初心者向けテキストとして(キャラを鉄拳にしたのを)鉄拳筐体に張っておいてほしいくらいです。「スカ確」や「暴れ」の仕組みも説明されているので、3D格ゲー初心者によくある「なんかよくわからないままハメ殺された」が減り、なんでこちらの攻撃が当たらないで上級者の攻撃ばかりあたるのか、が理解できます。

他にも、
・ゲーセンでゲームするために昼飯節約
・格闘ゲームは何がおもしろいのか?
・使用キャラクター選び
・「勝つ気あるの?」
・初心者が勝つためにすべきこと

など、格ゲープレイヤーなら絶対経験する葛藤やあるあるネタがあらゆるところにちりばめられていて格ゲー好きにはたまりません。

格ゲーを始めたい人は指南書として読んだり、経験者は初心者のことを思い出して懐かしく読んだり、いろいろな楽しみ方ができる一冊です。









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2017年05月10日

【漫画感想】悪魔を憐れむ歌 1巻(梶本レイカ)


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昨年は『コオリオニ』で漫画ファンの心をわしづかみにした梶本レイカ先生。断筆宣言を乗り越え、ゴーゴーバンチで連載中の『悪魔を憐れむ歌』がついに単行本化しました。『悪魔を憐れむ歌』はレイカファンにはおなじみの道警が舞台、8年がかりの未解決事件「箱折犯」を巡って出会ってしまった2人を描く、スリルサスペンス作品です。1巻には、第1話から第3話、そして第0話が収録されています。


痛みや感情を呼び起こす濃厚な画風に加え、悪魔・ギガス写本など宗教的なギミックが多く、それが外連味溢れる演出につながっています。現代警察という現実的な舞台に、こういう演出をかぶせてあるのは非常におもしろいです。箱折犯がただの猟奇殺人ではない、まだ謎に包まれていますが、何かある、と読者に確信させるのに、必要な要素、流れがすべて詰まっています。漫画が、絵、台詞、構成などをすべて合わさった複合芸術だと改めて感じさせる作品です。前作、コオリオニも素晴らしかったのですが、さらに洗練された構成、一部の隙も無い作画、練りこまれたシナリオ、梶本レイカ先生が進化しているのを感じます。


コミックバンチWebで0話〜2話が現在公開されています。未読の方は、まずはこちらを読んでみて、もう後戻りできない梶本レイカワールドにどっぷりつかってみてはいかがでしょうか。








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2017年05月03日

【漫画感想】ぼくの輪廻 2巻(嶋木あこ)



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「ぴんとこな」の嶋木あこ先生の輪廻エロコメディ?青年誌みたいな内容ですが、連載されているのは、少女誌Cheese!です。エロ描写も、男性作家のそれより上品?な気がします。

BL、おっぱいコメディ、漫画家漫画、輪廻設定など他に見ない組み合わせで、不思議な読後感を味わえます。正直、どう読んでいいのかわからないのですが、なんかおもしろい。好意の矢印が複雑に絡み合う中、主人公は漫画家のことしか考えていない様子。自分の漫画のためにも花撫の胸をもむ決意をするなど、どうにも空回りしています。三者三様の行動様式がおもしろいです。輪廻前の設定も今後どうつながっているのか全然予想できません。



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【漫画感想】症年症女 3巻(暁月あきら・西尾維新)




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暁月あきらと西尾維新のめだかボックスコンビがおくる衝撃の少年少女ストーリー。"症"撃の最終巻、発売です。最終3巻には、第11症「どんな顔してたっけ?」から後遺症「症年症女」までが収録されています。

個人的にヒットしたのは 第14症「本題に入ろう」です。読者にいろんな余白を残したまま進める展開の中、急にぐっとフォーカスが変わります。誰が本当で、だれが虚なのか、まったく真実のつかめないまま、最終症に続く大事な一話になっています。

全体を通して「西尾維新の短編だった。まったく一寸の隙もなく、余すところなく西尾維新だった」と言わざるを得ない作品です。そして、その独特なしつこさをもった西尾維新の文体を、それににあう熱量で絵にできるのは、暁月あきら先生をもって他ならない。そういう証明の一作でした。あとがきでも、めだかボックスとこの作品の関係について触れられているように、暁月あきら作画である意味、西尾維新原作である意味を問う意欲的な問題作でした。

正直なところ、西尾維新未経験者&初心者にはおススメできない作品です。ただ、維新フリークは避けて通れない、じわじわと面白さが染みてくる、"病"的な一作になったのではないで症か。




posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする