2017年05月03日

【漫画感想】ぼくの輪廻 2巻(嶋木あこ)



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「ぴんとこな」の嶋木あこ先生の輪廻エロコメディ?青年誌みたいな内容ですが、連載されているのは、少女誌Cheese!です。エロ描写も、男性作家のそれより上品?な気がします。

BL、おっぱいコメディ、漫画家漫画、輪廻設定など他に見ない組み合わせで、不思議な読後感を味わえます。正直、どう読んでいいのかわからないのですが、なんかおもしろい。好意の矢印が複雑に絡み合う中、主人公は漫画家のことしか考えていない様子。自分の漫画のためにも花撫の胸をもむ決意をするなど、どうにも空回りしています。三者三様の行動様式がおもしろいです。輪廻前の設定も今後どうつながっているのか全然予想できません。



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【漫画感想】症年症女 3巻(暁月あきら・西尾維新)




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暁月あきらと西尾維新のめだかボックスコンビがおくる衝撃の少年少女ストーリー。"症"撃の最終巻、発売です。最終3巻には、第11症「どんな顔してたっけ?」から後遺症「症年症女」までが収録されています。

個人的にヒットしたのは 第14症「本題に入ろう」です。読者にいろんな余白を残したまま進める展開の中、急にぐっとフォーカスが変わります。誰が本当で、だれが虚なのか、まったく真実のつかめないまま、最終症に続く大事な一話になっています。

全体を通して「西尾維新の短編だった。まったく一寸の隙もなく、余すところなく西尾維新だった」と言わざるを得ない作品です。そして、その独特なしつこさをもった西尾維新の文体を、それににあう熱量で絵にできるのは、暁月あきら先生をもって他ならない。そういう証明の一作でした。あとがきでも、めだかボックスとこの作品の関係について触れられているように、暁月あきら作画である意味、西尾維新原作である意味を問う意欲的な問題作でした。

正直なところ、西尾維新未経験者&初心者にはおススメできない作品です。ただ、維新フリークは避けて通れない、じわじわと面白さが染みてくる、"病"的な一作になったのではないで症か。




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2017年04月22日

【漫画感想】CITY 2巻(あらゐけいいち)


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第13話「マカベェ」から25話「漫画道」まで収録の第2巻が発売されました。

スタンダードな話から、あらゐ先生独特の間を使った話までギャグ漫画のデパートのような1冊に仕上がっています。個人的に好きなのが第16話「CITY南イレブン」です。サッカーのゴールあるあるから始まり、パターンを踏まえつつ逸脱していって最後には、、という流れがとても秀逸です。幕間のイレブン紹介までクスクス笑いながら読み込んじゃいました。

そして17話冒頭では、父鶴菱が16話の件で立涌を慰めたり、鶴菱が漫画「落胆くん」に出会うなど、一本一本が独立したショートでありながら、すべてがこのCITYで起こったこととしてつながっているのが伝わってきます。モンブラン大学やCITY南大学のモブたちや町の人々も合わさって、ひとつのおもしろい空間を演出しています。この空気感はお笑いのコントに近いです。それが如実に示されているのが21話「ボクらは仲間だ!さわやか3組」です。これは、ひな壇バラエティでよくみる、ヨシモト芸人の集団芸に似ています。個人技より、集団の動きで面白さを演出する手法は、あらゐ先生独特の上手さです。

1巻2巻連続刊行で、3巻まではちょっと間が空きそうですね。連載も読んでいますが、いろんなパターンの話をまとめて読むのがこの作品の正しい味わい方だと思います。次はどんなキャラが活躍するのか、新キャラも出てくるのか、まだまだこのCITYで起こる笑い声から、目が離せません。











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2017年04月21日

【ラノベ感想】俺を好きなのはお前だけかよ1巻(駱駝)



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ジャンプ+で、コミカライズが始まり気になったので買ってみました。
恋愛相談ラブコメ、大好きなんです!有名どこで言うと『とらドラ!』とか。ヒロインが好きな男にどうやって振り向いてもらうか親身になって相談しているうちに、、、。リアルでも、こういうパターンは多いそうですが、自分の周りでは皆無です。主人公のこと好きじゃないヒロインが居る、他の男性キャラがでてくるので人間関係に厚みがある、感じがするのがいいんです。


要素としては
●メタラブコメ
●毒舌
●天丼

でしょうか。

読みやすい文体と親しみやすい主人公で、サクサク読めます。逆に軽すぎて合わないと感じてしまう人もいるかも、ってくらい軽いです。文体の軽さでメタっぽい内容が気にならず、重要な伏線だと気が付かないまま進行していることも。そして後半、一気に謎や伏線が収束していく展開は非常に気持ち良いです。あえて言えば、3人居るヒロインのうち2人が少し表面的過ぎてもう少し踏み込んだ描写が欲しかったのですが、それは2巻以降に期待しましょう。

電撃大賞金賞を受賞し、編集:三木一馬、イラスト:ブリキと期待を込められた作品です。2016年2月に1巻が出てから、現在すでに5巻まで発売されています。14か月で5冊は相当いいペースですね。

ジャンプ+でラノベコミカライズ掲載という珍しい形式で漫画版も展開されています。こちらは最初の構成が少し変わっていて、漫画ならでは演出なのか非常にわかりやすいです。主人公のAを見せてからBを見せるか、Bを見せてからAを見せるかでだいぶ印象かわりますからね。個人的には漫画版の順番の方がすきです。

2巻以降やジャンプ+で掲載されているミニエピソードが楽しみです。




posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月05日

【漫画感想】背すじをピン!と 〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜 10巻(横田卓馬)


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夏の全国大会ラテン部門にて絶対王者咲本・永島組に挑む、八巻・椿組と畔田・仙崎組。
果たしてその結果は、、、、。
そして、その後の彼らを待ち受けるものとは、、、、。


週刊少年ジャンプ2017年11号まで連載していた青春部活ストーリー『背すじをピン!と 〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』最終10巻が発売されました。10巻では、全国大会ラテン部門の結果と、その後の彼らが描かれます。また、2011年46号に掲載された読み切り版『競技ダンス部へようこそ』も収録されています。

大きな試合を終えて終了、というのはスラムダンクを思い出します。スポーツ漫画はやはり、試合が大きな見どころであって、それを描き切って終われることはとても幸せなことだと思います。しかし、もうちょっと読みたかった、というのが正直な気持ちです。作中では2年後、土屋・亘理・藤田世代が3年になり、卒業生はプロの世界で戦っているところまでが描かれます。横田先生もカバー裏でおっしゃってる通り「あとはキャラクター各々と読者の皆様のご想像に」なのでしょう。

ダンス描写が少ないこともあり、10巻そのものが1巻分の長いエピローグのような構成になっています。ただ、とても強い個性を持ち、生き生きと躍動してダンスをしていた彼らの話をまとめるには必要な分量でしたし、それでもなお足りない、もっと彼らが踊り続けるのを見たいという気持ちは尽きません。

LAST STEP「私からキミへ」を読んで、震えました。いままで何度かあった物語転換期の亘理ちゃん視点が大好きなんです。男子視点メインになりがちな本作で、明かされない想いを語ってくれるのがとても印象的で。
そしてはじまるラストダンス。このダンスですじピン終わるんだなと思うとこみあげてくるものがありました。最後は、書き下ろしのスタッフロールとともに描かれるラストダンス。横田先生から、キャラクターとスタッフ関係者の皆さんに送る、感謝の9ページでした。たった数コマで、登場したばかりの御門・麻木組の紹介もし、日ごろ土屋・亘理たちがどんな雰囲気で指導しているのかがわかります。最後の最後までとても巧みな構成で、横田先生の気持ちの入れようが伝わってきました。


横田先生、スタッフの皆さんお疲れさまでした。とても素晴らしい作品をありがとうございました。また、新しい作品でお会いできるのを楽しみにしています。















posted by 棚傘(たなかさ)都市(とし) at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする